C h a p t e r 2   クライアントが続かないとき

知識よりも、安心

クライアントが本当に求めていることとは?

コンサルタントとして活動していると、 どうしても「知識を伝えること」「課題を解決すること」が自分の役割だと思いがちです。

ですが──

私が多くの経営者と関わってきて、はっきりと感じていることがあります。

それは、クライアントが本当に求めているのは、“知識”よりも“安心”です。

・安心して話ができる人

・自分の未来を一緒に考えてくれる人

・判断に迷ったとき、冷静に助言してくれる人。

つまり「頼れる存在」です。

そうした信頼を得ている人には、必ず「思考の軸」があります。

私自身も、かつては不安や焦りの中でコンサルティングをしていた時期がありました。

・どんな提案が正解か?

・どうすれば成果につながるのか?

・相手に響かなかったらどうしよう…?

そんな風に考えすぎて、頭の中がざわざわしていたんです。

でも、あるときからこう問いかけるようになりました。

「自分は、誰のためにこの仕事をしているのか?」

「この人が“本当に望んでいる成果”は何か?」

その問いに立ち返るようになってから、不思議と頭が静かになりました。

提案や言葉選びも迷わなくなり、目の前の相手としっかり向き合えるようになったのです。

それ以来、クライアントからこんな声をいただくようになりました。

「草間さんと話すと、気持ちが整うんです」

「状況は変わっていないのに、不思議と考え方が変わった気がします」

これは特別なスキルではなく、

私自身の“思考のあり方”が整っていたからこそ、

相手に安心が伝わったのだと思います。

では、思考のあり方を整えるにはどうすればいいのか?

私がおすすめしたいのは、まず自分自身に問いかけることです。

  • どんな人の力になりたいのか?

  • 自分はどんなあり方で支援したいのか?

この問いに、今すぐ明確な答えを出す必要はありません。

でも、常にこの問いを持ち続けていれば、少しずつ思考が整っていきます。

焦る必要はありません。

立ち止まりそうなときこそ、この問いに立ち返ってみてください。

クライアントは、正しい答えを持っている人よりも、

“確かなあり方”で寄り添ってくれる人に、

信頼を寄せるのだと実体験を通じて確信しています。