C h a p t e r 2   クライアントが続かないとき

「できません」と、言える勇気

誠実なかかわり方とは?

以前の私には、恐怖がありました。

できないと言ったら、契約を切られるのではないか。

やらなければ、見限られるのではないか。

その怖さが消えたことがありませんでした。

今、思うとクライアントへの貢献ではなく私自身の恐怖を払拭するために、動き、伝え、三見栄をはり、走り回っていたのではないかと。

「あり方」「他社貢献」「成果にコミットする」

この思いも決して嘘ではありません。心の底からそう思っている自分もいました。

でも、もっともっと深いところでは「恐怖」が鎮座していました。

だから、この言葉が言えませんでした。

「できません」

でも今は、はっきり言えます。

できないことは、できない。

これは決して自分を否定することでも、価値を下げることでもなく、むしろクライアントへの誠意だと思っています。

クライアントとの関係において、お互いに役割があります。

クライアントにしかできないこと、できること

私にしかできないこと、できることがあります。

その役割を理解し合うことが、 長く続く関係の土台になります。

できないことを正直に伝えられるようになったとき、

不思議と信頼が深まりました。

無理をしない。 背伸びをしない。

今の私にとって、それが クライアントへの一番誠実な関わり方です。