C h a p t e r 2   クライアントが続かないとき

疑っていたのは、自分だった

クライアントを信じられないとき

「この人は、本当に変わるのだろうか」

そう思ってしまう瞬間があります。

何度伝えても、動かない。

提案しても受け入れない。

成果が、なかなか出ない。

でも、あるとき気づいたのです。

クライアントを信じられないのは、

クライアントが動かない、受け入れないからではありません。

私が、自分を信じられていなかったのです。

自分の関わり方に自信がない。

自分の言葉が届いているか、確信が持てない。

だから、相手の反応に一喜一憂する。

早く結果が出ないと、焦る。

その焦りは、

「自分の力を証明したい」という

気持ちから来ていました。

つまり、自分目線です。

自分を信じられないから、

成果で自分を証明しようとする。

だから、待てなくなる。

では、どうすれば自分を信じられるのか。

私の場合は、時間でした。

7年間、メンターのもとで自問自答を繰り返しました。

答えはなかなか出ませんでした。

情けない自分と、何度も向き合いました。

でも、続けているうちに、

少しずつ確信が育っていきました。

「自分はこの仕事で、

本気で人の役に立とうとしている」

その一点だけは、疑いようがない。

そう思えるようになったとき、

不思議と、相手のことも信じられるようになりました。

信じるとは、

根拠を集めることではありません。

自分のあり方が定まったとき、

自然と湧いてくるものです。

今の私にとって、それが

信じるということの、本当の意味です。