C h a p t e r 4   成果に焦るとき

鎧を、脱いだ私

数字の話を、あえて"あまりしない"理由

私自身、7年もの間、鎧を着て仕事をしてきました。 数字で自分を守り、 数字で評価されようとしていた時期です。

でも、鎧を脱いだ今は違います。

数字は、もちろん大切です。 経営において、数字を見ないという選択肢はありません。

ただ私は、 数字を主役にしすぎないようにしています。

なぜなら、 一生つきあう覚悟でクライアントと向き合っていると、 どうしてもその方の「人生」に触れる瞬間が増えていくからです。

何気ない会話の中で、 ふと漏れる本音。 表情の変化。 言葉にされない違和感。

そうしたものに耳を傾けていると、 数字が「結果」であることが、よくわかってきます。

売上も、資金繰りも、 実はその人の生き方や考え方を 正直に映し出している。

だから私は、 数字そのものよりも、 数字の奥にある「あり方」に目を向けます。

数字をきっかけにして、 その裏に隠れている思考や価値観、 ご自身に無理を課している心情にも触れていきます。

そうすると、 自然と数字以外の話が増えていくのは当然の流れ。

そして不思議なことに、 社長自身が 「自分は、どう生きたいのか」 「いま、幸せだと言えるのか」 と、ご自身と向き合うことができた時、業績が静かに整い始めます

数字は大切。 でも主役ではない。

人に向き合い、 その人の人生に伴走する。

それが、 契約が続くコンサルティングの土台になる。 私は、そう信じています。