C h a p t e r 4   成果に焦るとき

結果が出ているのに、幸せに見えない

契約が続くコンサルタントの視点

これまで多くの経営者と向き合ってきて、 ずっと心に引っかかっていることがあります。

それは、結果が出ているのに、幸せそうに見えない人が少なくない という事実です。

売上は伸びている。 仕事の依頼も増えている。 周りから見れば、間違いなく成功者です。

けれど、話を聞いていくと、資金繰りは常に綱渡り。

お金の不安が頭から離れない。

忙しさに追われ、夜は飲みの席で疲れを紛らわす。

年間で見ると、驚くほどの金額が飲み代に消えていくこともあります。

それは本当に「豊か」な状態でしょうか。

外から見れば充実している。 でも、本人の内側はどうか。

家族と過ごす時間は取れているのか。 心から安心できる瞬間はあるのか。 何のために仕事をしているのか、 自分でもわからなくなっていないか。

私は、ここで**「充実」と「幸せ」は別物だ** という現実を見ることがあります。

結果が出ているから幸せ。 忙しいから充実している。

その前提が、 いつの間にか疑われなくなっている。

けれど、結果は 幸せを証明するものではありません。

むしろ、 幸せを感じられない状態を 結果で埋めようとしていることもある。

だから私は、 数字や成果を見る前に必ず問いをたてます。

「この人は、本当に幸せだろうか?」

この問いを置かない限り、仕事は伸びても、人生は整いません。私はそう感じています。