C h a p t e r 1   あり方が見つからないとき

資金30万、自信ゼロでの船出

資格も実績もない自分が、36歳で独立した理由

=“自信ゼロ”でも、歩き始めたあの日=

私の独立は、ある方から背中を押されたことから始まりました。

実は私自身、その方から定期的にコーチングを受けていました。

銀行を辞め、会計事務所で10年。

経営者の悩みに触れるたびに「もっと本質的に支えたい」という思いはありましたが、“自分に何ができるのか?”

その答えは見つかっていませんでした。

資格も実績もない自分が、コンサルタントとしてやっていけるのか。 そんな不安が、いつも心のどこかにありました。

でもその方の言葉に、私の気持ちは少しずつ動き始めていました。

そして36歳のとき。

家族がいて、貯金もほとんどなく、正直、怖さしかなかった。でも、私は独立する決断をしました。

それは、経営者の感情に寄り添えないのは本質じゃないってことを感覚でわかっていたからです。

経営者の方の気持ちを心から知りたい!理解したい!分かち合いたい!

そこからの数年間は、まさに“ゼロからのスタート”。

右も左もわからない中で、私はコーチの“カバン持ち”をしながら、現場でコンサルの基礎を学びました。

一緒に行動し、メモをとり、空気を読み、なぜ今こう言ったのか、

どうしてこの場でこう動いたのか、すべてを吸収しようと必死でした。

それと同時に、人を深く知るために、

「人の研究」という書籍をベースとした、「性格類型学」を学び、

17年たった今も研究をし続けています。

華やかさとは無縁でしたが、

この時期の下積みがあったからこそ、今の自分があると思っています。

自信なんてありませんでした。

でも、クライアントの成果に本気で向き合おうとする姿勢だけは、どこまでも大切にしようと思っていました。

まだ、何者でもなかったあの頃。

でも、“自分の道を選んだ”という感覚だけは、今でも鮮明に覚えています。