C h a p t e r 2   クライアントが続かないとき

満たされた人だけが、与えられる

利他の精神になるための

自分の利益よりも他人の利益や幸福を優先する考え、または行動。

これを「利他の精神」と呼ぶのなら、

それを最初から自然にできる人は、そう多くありません。

むしろ、自分の売上や成果を意識してしまうのは

ごく自然なことです。

・自分の生活を守りたい

・成果を出して、認められたい

・役に立っている実感がほしい。

そう感じることは人として当たり前だと思います。

むしろ、そういった動機があるからこそ頑張れる時期もあります。

大切なのは、それを否定することではなく

“満たす段階”を丁寧に通ること

売上や結果といった物質的な成果

やりがいや喜びといった心の豊かさ。

この両方をバランスよく満たすことが

利他のステージへの準備になります。

それを繰り返しているとあるとき、ふと気づくのです。

「自分の成果よりも、目の前の人の変化のほうが嬉しい」と。

「この人が前に進めるなら、自分の利益は後回しでもいい」と。

そこから、少しずつ変わっていきます。

提案の仕方が変わり、関わり方が変わり、そしてクライアントの成果が変わる。

なぜかいつも人が集まる。

その理由は、「何かをしてもらう前提ではなく、

先に与える姿勢」にあるのかもしれません。

利他とは、特別な才能や修行ではなく

満たされた自分が自然と次に目を向けた先にある、ひとつのあり方。

利他のステージに立ちたいと願う自分がいるのであれば

今、何に満たされていて、何がまだ満たされていないのか。

その棚卸しが、利他への第一歩となります。