C h a p t e r 2   クライアントが続かないとき

寄り添うこと、その落とし穴

伴走型コンサルタントの落とし穴

数回で終わる支援と、数年単位で続く関係。

その違いは、ノウハウや話し方、提案内容といった“外側のスキル”だけで測れるものではありません。

** むしろ、クライアントの深い部分に届いているかどうか___**

** “関わりの質”が問われます。**

「伴走型コンサルタント」と聞くと、「寄り添うこと」が最も大切だと考えがちですが、実はそこに大きな落とし穴があるのです。

私自身の経験ですが、クライアントに真剣に向き合い、成果も上げ、貢献もしているはずなのに、関係が継続しない時期がありました。

** こうなると、原因が見えなくなり、「八方塞がり」のような状態に陥ります。**

** 突破口が見つからず、迷走し続ける日々が続きました。**

そんなある日、ふと心に浮かんだ問いがありました。

** それは──「自分は、何者でありたいのか?」**

起業初期にセルフイメージを明確にし、それに沿った行動を積み重ねてきたつもりでした。

** ですが、ある地点を越えたところで、自分の成長にセルフイメージが追いついていないことに気づいたのです。**

つまり、過去の自分が決めたセルフイメージのまま、今を生きていたということ。

** これでは、経験値を重ねた「今の自分」との間にズレが生じて当然です。**

どれだけスキルを磨いても、どれだけ成功事例を持っていても、自分がどんな存在でありたいか?が曖昧なままでは、関わりの深さは生まれません。

だからこそ、成果が出ないと感じたときこそ、 まず向き合うべきは“自分自身”です。

「今、自分はどんな状態なのか?」 ** 「どんな立ち位置で、クライアントに向き合っているのか?」** ** 「本当に目指したい関わり方はどんなものなのか?」**

外に答えを求めるのではなく、自分の内側に静かに問いかける時間を持つこと。それが、伴走型コンサルタントとしての“もう一つのスキル”です。

クライアントへの問いの深さは、 自分への問いの深さに比例します。

成果が出ないとき、関係が続かないときこそ、セルフイメージの再構築をするタイミング。

“誰かにとって役立つ”自分である前に、 「本当の自分として、どうありたいか」を再確認する。

その時間を意識的に確保できる人こそが、長く選ばれ続けるコンサルタントなのだと思います。