C h a p t e r 4   成果に焦るとき

自分を満たすのは、責任

エゴと責任

人の役に立ちたい、貢献したい。その気持ちはあるのに、頭のどこかで「こんなにやってるのに報われない」と不満が積もっていく。

そうなると、相手のことを最優先に考え動くことが虚しく感じられ、続けるのが苦しくなる。どうしても自分優先になっていることを責めてしまい、ひいてはそれができない自分はダメなのではないかと自己否定に入ってしまう。

ですが、これは至極、普通のことだと思います。

だからこそ、私は「まず自分を満たすこと」が大前提だと考えています。これはエゴではなく、責任。自己を満たすことは悪ではありません。

実は、私たちには2つの欲があります。それは、物欲と精神欲です。

物欲とは読んで字のごとく「物質を欲すること」

精神欲とは、自分のありたい姿に近づいている実感、やっていることへの納得感、自分への信頼です。そうした目に見えない“満足”こそが、心の余裕と継続の源になると思っています。

ここで言う「満たす」とは、単に売上や報酬のように物質的なことでなく、精神欲でもあります。

自分が整っていない状態では、相手のことを本気で考え抜くことはできません。

自分の心が満たされて初めて、自然と相手にエネルギーを向けることができます。無理をして与えるのではなく「与えたい」と思える状態になる。

それが、クライアントと長く深い関係を育てる原点なのだと、私は実感しています。

本当の利他は、自己充足から生まれます。