C h a p t e r 4   成果に焦るとき

不安は、消すのではなく扱う

不安との共存

起業や独立をしている方にとって                         「お金の不安」は切っても切れないテーマです。

日々の支払い、先の見えない未来。                          仕事への情熱はあるのに、                             頭の中を占めていく数字の焦り──

それらを「消そう」「なくそう」とするほどに、                   逆にその不安に支配されてしまう感覚を                      持ったことがある方も多いのではないでしょうか。

あり方・伴走・他者貢献。 

これらの言葉は時として                              プレッシャーとなることがあります。

かつての私もそうでした。

コンサルタントでありながら                            お金の不安が消えない。                           

「それを抱えている自分は未熟なんだ」と責めてしまう。

ですが、あるとき考え方を変えました。

不安を完全に消すことはできない。                         ならば「扱え」ばいい。

それには、2つの視点を持つことが必要でした。

ひとつは、現実を見る視点。

目の前の収支、今月のキャッシュフロー                       それを曖昧にせず、直視する勇気。

これらのことは財務を生業とされている方には                    当然すぎることだと思いますが                           自分事となると意外に直視できない                         ケースが多いのも事実です。

もうひとつは、未来を見る視点。

「自分が本当に目指したい世界は何か?」 「どんな人と、どんな関係を築きたいのか?」

数字だけでは測れない“価値”を見つめることです。

この2つの視点を行き来できるようになったとき、 不安はやがて“行動の源”に変わっていきます。

「安心」は、外の状況が                               完璧に整うことで                                 得られるものではありません。

本当の安心とは、                                 自分の内側にスペースを取り戻すこと。

「あり方」はそこに                                存在しています。