頼られて、嬉しかった頃
依存の見分け方
「草間さんがいないと、決められません」
そう言われたとき、
以前の私は、少し嬉しく感じていました。
頼られている。
必要とされている。
でも、あるとき気づきました。
それは、危険なサインだったのです。
クライアントが、自分で判断できなくなっている。
依存が始まると、
ある変化が起きます。
自分で考える前に、まず聞いてくる。
決断を、こちらに委ねようとする。
「どうすればいいですか」が口癖になる。
一見すると、
信頼されているように見えます。
契約は続きます。
頼られ続けます。
だから、コンサルタント側にも勘違いが発生します。
頼られたい。
必要とされたい。
自分がいないと回らない存在でいたい。
その気持ちが、どこかに張り付いていると、
無意識にクライアントを
自立から遠ざけてしまいます。
こんな風に 依存はコンサルタント側の意識からも
生まれるということです。
だから私は、いつも自分に問いかけます。
「この関わりは、
この人の自立につながっているか」
「それとも、
自分が必要とされたいだけなのか」
見分けるサインは、
クライアントの態度に現れます。
自分で考えようとしているか。
それとも、答えを待っているか。
そして、私自身の意識にも現れます。
その人の成長を願っているか。
それとも、頼られる自分に
安心しているか。
答えるべきことは答える。
でも、答えを与えすぎない。
問いを投げ、一緒に考え、
その人が自分で答えに辿り着くのを待つ。
その境目を分けるのは、
クライアントの態度と、
私自身の意識だと思っています。
今の私にとって、それが
長く続く関係の、本質です。